15年以上通っている床屋に1年ぶりにいくと値段は変わらず4,500円で提供していました。
ボクは、安いと思ったので5,000円にしてみたらと提案したときの会話になります。
床屋の料金をきっかけに、インフレや経済成長の仕組みを解説。
なぜ値上げは必要なのか?
金融知識を交えながら、サービスの適正価格について考えます。
床屋で料金の値上げについて店長と話してみた

店長との会話(会話形式)
先日いつもの床屋に行ったときのこと。
カット料金は4,500円。ボクはむしろ「安い」と感じていたので、店長に思わずこう言いました。

店長、お久しぶりです!
今も一年前と変わらず4,500円ってありがたいですけど、正直安いと思うんです。
5,000円に値上げした方がいいんじゃないですか?

がんちゃん久しぶり!
いやぁ、そう言ってもらえると助かるよ。
でも、実際に4,000円から500円上げしただけで来なくなったおっちゃんもいたんだよ。会社員やってる50代くらいの人とかねー。

へ~。
値上げしてから、こなくなったんですか?

そうそう。
『前より高くなったから』って。
長年通ってたのに頻度が減ったんだよ。

でもそれって、やっぱり“雇われマインド”だと思うんです。
インフレできついわからず、安いが正義だと思ってるんですよね。

確かにね~。
色んな物が値上げされているからね~。

そうですよ!
値上げしないでこの店が無くなる方がトータルでデメリット大きいじゃないですか。

実際、光熱費もシャンプー代も道具代も上がってるしなぁ。俺らの商売もその影響モロに食らってるよ。

だから、適正な価格にするのは当然ですよね。
むしろ値上げして、道具を新調したり、店を長く続けてくれる方がボクらにとってもメリット大きいですよ!

そうかぁ…。でも世の中、安さを求める人も多いんだよな。
しかも意外と50代から上の年代の人がそういう考えの人が多い!
むしろ若い子は受け入れてくれる。

安さだけを求めるなら、そういう店に行けばいいと思います。
でも“安い価格のまま今のクオリティを維持しろ”っていうのは、おかしな話ですよね。
質を求めるなら、それに見合う価格じゃないと無理ですよ。
1,000円カットとこの店の技術やサービスを同じに考えたらいけないですよね。

本当だよね~。
でも、そういってもらえると嬉しいよ!
値上げ検討してみるわ!
インフレとは「生活が成長している」証拠

インフレというと「物価が上がって嫌だ」と思う人が多いですが、本来の意味は「経済の成長とともにお金の価値が相対的に下がること」です。
たとえば:
- 昭和の床屋代は 数百円 だった
- 今は 4,500円~が当たり前
- これが「経済成長とインフレ」の結果
もし物価が全く上がらなければ、企業の売上も伸びず、従業員の給料も上がりません。
つまり、インフレは悪ではなく、経済の自然な仕組みなんです。
なぜサービス業も値上げが必要なのか?
床屋の料金が上がる理由は単純に「儲けたいから」ではありません。
背景には次の要因があります。
- 材料費の上昇:シャンプー、タオル、剃刀などの原価が高騰
- 光熱費の増加:水道・電気・ガスのコストが店舗経営を圧迫
- 人件費の上昇:最低賃金の引き上げに伴い、人件費も増加
- 設備投資:椅子やハサミの新調、店のリフォームなど継続的なコスト
つまり、値上げは質を守るための防衛策なんです。
値上げがもたらすトータルメリット
店側だけでなく、客側にもメリットがあります。
- サービスの質が落ちない → 道具の更新や清潔な環境が保たれる
- 店が長く続く → 行きつけがなくならない安心感
- スタッフのモチベーション維持 → 値段が安すぎると疲弊し、結局サービス低下につながる
安いだけの床屋を選ぶのも自由ですが、クオリティを求めるなら、値上げを受け入れることが結果的に得になるのです。
まとめ:価格に込められた意味を理解しよう

今回の店長との会話で改めて感じたのは、値上げは悪ではなく、経済の自然な流れだということです。
インフレや経済成長を理解すれば、「なぜ値上げが必要か」も納得できます。
そんな自分も昔は「安いは正義」でした。
しかし、名古屋で個人事業主となり、1万円の価値を理解しました。
売上をあげることの難しさや考え方は、会社員や公務員とではまったく違います。
全員が雇われマインドを脱却して、事業主マインドで物事を考えていく必要がありますね。
コメント