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2023年10月にセミリタイアしてから無職生活を満喫し今年の8月1日から再び仕事を再開しました。
しかし、今回、わずか2ヶ月で退職することにしました。短期離職となり、今後の不安が残るものの退職した経緯についてお話しします。
介護事務の仕事を行い、介護報酬や営繕業務、雇用保険の手続きなどの業務を経験できたことは貴重な体験となりました。
介護事務という仕事について
介護事務という仕事
介護事務の仕事は、介護保険の請求や利用者の請求金額を確定させて、請求書の発送をする業務になります。また、入出金の管理や伝票作成など施設によっては、他の業務を任されることもあると思います。
私の場合は、雇用保険と営繕関係(施設の設備管理)もあわせて行っていました。介護保険の仕組みは、複雑怪奇で素人がいきなり、やろうとしてできるものではありません。
また、介護に特化したシステムやITツールもあるようですが、導入しても使いこなせていなかったり、資金面から部分的な導入に留まり、完全な状態ではないといった施設もあるようです。
恐らく、介護事務はしっかりとしたバックサポート体制やマニュアルがないと未経験で業務を行うのは、大変厳しいと思います。
それほど苦労して身に着けた知識だとしても給与の面で満足いかなければ、よっぽど別の仕事をした方が遥かに効率的に稼げます。
しかし、システムをマスターし介護保険の請求のスペシャリストになれば、全国どこでもすぐに転職することができるようになるという強みや社会貢献性の強い仕事であることに間違いはありません。
営繕業務
営繕は、「施設の電灯が切れている」、「洗濯機が故障した」、「エアコンが効かない」など介護職員からの連絡を受けて、補修や業者の手配を行うといった業務をしています。
施設が老朽化し経年劣化や破損汚損が多発することから日に何度も呼ばれては手配をしたり状況を確認することが度々ありました。
これに請求期限の決まっている介護保険請求が重なると請求もおろそかになってしまいます。しかし、介護職の人手不足は深刻で、常に最小限の人数でフロアを回している状況からこちらも素早く対応しようと手を尽くします。
現場を第一に考えると介護職員さんが気持ちよく仕事をできるようにすることが利用者の方にとってもプラスに働くので、最優先事項で対応していました。
雇用保険
雇用保険の加入や喪失、育児休業の手続き業務も任されました。マニュアルなどはなかったので、ネットで何度も確認しながら行いました。
ネットで加入や喪失の手続きができるのですが、私が働いていた施設では、ネットに対応することはしない方針だったので郵送で行っていました。
また、他の施設はわかりませんがすべての書類を提出するかどうかの伺いを決裁で受けてから、郵送したり、手続きするという行程を踏まなければならず、非常に非効率的でした。
離職者は多いものの入職者は、ほとんどいないため、資格喪失の手続きを行うことしかありませんでした。
仕事を辞めるに至った経緯
やっぱり人間関係
やはり一番の理由は、人間関係です。私と同じ係の50代の女性職員さんが非常にかんしゃく持ちですぐに態度に出したり、上司に意見具申をして、職場の雰囲気を悪くしていました。
仕事についても自分が決めたルールを守らない人に対する態度が酷く、障がい者雇用されている人への小ばかにした発言も非常に不快でした。
セミリタイアした私からすると給料が高い事よりも仕事が楽しく人間関係がよければ本当になんでもよかったのですが、一緒に仕事をする人が環境を害する人であれば、ここにいる意味はありません。
静かに退職届を提出しました。
効率的な仕組化を行っていない
介護業界全体の問題なのか私が働いた職場の問題なのかはわかりませんが、とにかくアナログです。
タイムカードは、システムと連動しておらず、勤怠は手計算で集計しています。しかし、システムは導入しているので、連動するタイムレコーダーを購入するだけで解決します。
他に、介護報酬の請求もシステムでできるのですが、Excel表を10個ほど作成し、それぞれに入力計算し提出し決裁を受けるという方法を取っています。これでは、ヒューマンエラーが起こる仕組みを自ら作っているように感じました。
社会福祉法人は、行政に準じた運営方法だった過去から、行政のような決裁を行っているということです。しかし、元公務員の私からしても「今はこんなやり方はしていないな・・・」と呆れてしまうほど、時代遅れな手法を取っていました。時代の変化に追いつけないと業務効率も業績の向上も不可能であると痛感しました。
また、介護保険の請求を二か月目から一人で行わなければならず、ミスを多くしてしまうことも申し訳なく辞める理由の一つでした。
経営者の姿勢
経営者の器以上に組織は大きくならない
以前、ある経営者がYouTubeでこのように発言していました。リスクを負うからリターンも大きいのが経営者であると。
しかし、私の職場の代表者は、決断できない、終わった後に意見する、変化を求めないという人です。会社を経営したことがない私ですが、魅力的な経営者ではないことはわかります。
これでついていく人がいるのだろうか?と思ってしまいました。
以上の理由から、セミリアタイア民である私は、とっとと嫌な仕事を辞めて次の仕事を探そう!と退職届を提出しました。
たくさんの人に出会えたことは素晴らしい経験
こんな職場でも、素敵な人はたくさんいました。嫌な人は、ほんとに一握りで大半が良い人なのですが、その嫌な人が一番自分の近くの人だったということが問題でした。
介護職は、本当に大変な仕事だなと間近で体感し、介護職を選んで仕事をしている人がもっと評価されるよう改善していくべきだと感じました。
そして、私自身は、自分が介護を受けないで済むように健康な人生をまっとうできたら素晴らしいなと思いました。
特に私が仲良くしてもらったのは、洗濯場のパート職員のおばちゃんでした。親ほどの年齢が離れているおかげかとてもかわいがってもらいました。こういった素敵な方々に出会てたことが私の人生の財産です。
次の仕事は未定・・・
9月末で退職となりますが実は次の仕事は決まっていません。毎度のことですが計画性がゼロの私です・・・とりあえず、妻は仕事を継続しているので、有休消化中に何かしら仕事を見つけようと考えています。
こんなでも人生を送れるのは、資産をある程度、保有し妻が働いているおかげです。撒かれたところで咲くのではなく、咲ける場所をみつけることが私の人生の楽しみ方です。
気楽に楽しく、真剣に!
おわりに
今回、久しぶりに労働で収入を得る体験をしましたが、結果的に短気で辞めてしまうことにはなりましたが、出会えた方々に感謝しています。
中には、退職を引き留めてくれる人もおり、ありがたいことだなあと短いながらに濃い時間を過ごさせていただきました。
この出会いに感謝しつつ、新しいセミリタイア生活を出発させていこうと思うのでした。
最後までご覧いただきありがとうございました!
人生は一度きり!右肩上がりでいきましょう!
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