【警察官がFIREを目指した理由】職場で孤立し絶望した僕が、唯一の人生逆転「FIRE」を掴み取るまでの全記録

元警察官のがん太郎です。

気がつけば2026年も9月となり、私のFIRE生活もまもなく4年目を迎えようとしています。
警察官を早期退職してからかれこれ3年以上の月日が流れましたが、当時の張り詰めた空気感や心境は、今でも昨日のことのように鮮明に思い出します。

著書『警察官でもFIRE 7,000万円で実現した資産形成術』の中でも少し触れましたが、今回は「なぜ安定した警察官という職業を捨ててまで、本気でFIREを目指したのか」、その決定的な原点について赤裸々にお話ししたいと思います。

もし、あのとき職場の理不尽なトラブルに巻き込まれていなければ、私は今も思考停止のまま、定年まで警察官として働き続けていたかもしれません。
私の人生を根底から変えた「絶望と転機」のお話です。

現役の警察官や公務員の方はもちろん、職場の人間関係や組織の理不尽さに苦しんでいるすべての方にとって、「組織に依存せず自分の人生を取り戻す選択肢」を考えるきっかけになれば幸いです。

10年真面目に勤めても一瞬で崩れた信用|職場の飲酒トラブル

職場の孤立に悩む男性

「監察」に呼び出されたあの日

転機が訪れたのは2020年頃のことでした。
きっかけは、職場の同僚と軽くお酒を飲みに行ったことでした。

その飲み会の後、同僚が警察の公用貸与品を紛失してしまうという事案が発生したのです。
一緒に酒席を共にしていた私も当然無関係ではいられず、警察官の非違事案や不祥事を厳しく追及する「監察」から呼び出しを受け、厳しい注意処分を受けることになりました。

昨日までの仲間が無表情に…

問題が発生した直後から、周囲の目と態度が180度、急激に変化したことが忘れられません。
そこからが、本当の地獄の始まりでした。

警察という組織は、極めて閉鎖的で噂が瞬時に広がる風潮があります。
昨日まですれ違うたびに笑顔で挨拶を交わし、気さくに話しかけてくれた同僚や先輩たちが、その日を境に一切声をかけてこなくなりました。

すれ違うときは全員が無表情、あるいは「あいつが問題を起こしたやつか…」という好奇と軽蔑が入り混じった冷ややかな視線を向けてくるのです。

「公務員は身分が保障されていて安定している」
「真面目に10年間、大きな問題も起こさず尽くしてきた」

そんな信頼の積重ねは、一瞬にして打ち砕かれました。
自分が直接紛失したわけではなくても、組織の中では連帯責任として「信用」は一瞬で地に堕ちるのだと、思い知らされました。

「辞めたいのにスキルがない」という絶望

日が経つにつれて私の心はすり減り、極度の疑心暗鬼に陥っていきました。
廊下で誰かが立ち話をしているだけで「自分の悪口を言っているのではないか」、視線を感じるたびに「また蔑まれているのではないか」と疑う日々。
こんなにも脆く、簡単に崩れ去るものの上に自分の人生を乗せていたのかと愕然としました。

そして、頭の中に一つの強い決意が浮かびました。

「警察、辞めたい」

しかし、次に訪れたのはさらなる不安と絶望でした。
「じゃあ、警察を辞めて何ができるのか?」と自問自答したとき、
自分には民間企業で通用する市場価値のあるスキルが何一つない
ことに気がついてしまったのです。

転職できる専門性もない。辞めたら家族を養い生活していく術もない。やりたいことも見つからない。
「逃げ出したいのに、逃げ道がどこにもない」。檻の中に閉じ込められたような深い無力感と恐怖に震えました。

絶望の底で出会った「FIRE」という一筋の光

パソコンと本でFIREを勉強する様子

コロナ禍の在宅時間で貪り読んだFIRE本

そんな不安と孤独の中、世の中はコロナ禍へ突入し、警察業務の中でも在宅勤務や待機の時間が増えることになりました。
「この時間を絶対に無駄にしてはいけない。どうすれば組織に命綱を握られずに生きていけるのか?」

私は藁にもすがる思いで、YouTubeやネットでお金・保険・投資に関する情報を貪り調べました。
その中で出会ったのが、

「FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期リタイア)」

でした。

「会社や組織に依存せず、自分の資産で生きていく世界があるのか……!」
私が衝撃を受けると同時に、「これだ!」と希望の光が差したように感じたことを今でも覚えています。

私のバイブルとなった『FIRE 最強の早期リタイア術』

特に私に決定的な勇気を与えてくれたのが、クリスティー・シェンさんの名著『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』でした。

  • 年間支出の25倍の資産を形成する
  • 投資資産から毎年4%ずつ取り崩せば、資産を枯渇させずに暮らせる(4%ルール)

貧困から這い上がって自由を手にした彼女の論理的かつ情熱的なメソッドに感銘を受け、擦り切れるほど何度も読み返しました。この本は今でも私の人生のバイブルです。

嫌な人間関係とおさらばする「Forget-You Money」

FIREを学ぶ中で、私の胸に最も深く突き刺さった言葉があります。
それは、「F***-You Money」――上品に言い換えるなら「Forget-You Money(会社をおさらばできるお金)」という概念でした。

理不尽な上司に頭を下げなくてもいい。
陰口を叩く職場の人間関係に媚びなくてもいい。
意に沿わない命令を下されたとき、いつでも笑顔で「辞めます」と言って立ち去ることができるだけのお金。

「これだ。私が本当に手に入れたかったのは、出世でも世間体でもなく、誰にも自分の尊厳を脅かされない自由なんだ」
この言葉を胸に刻んだ瞬間、私の中で迷いは完全に消え去りました。

人目を捨ててFIREに全振りした「狂気の実践期」

資産形成と貯蓄

手取りの6割を投資へ回す徹底的な生活改革

FIREを最短で達成するために最も重要なのは、何と言っても「入金力(投資に回す種銭の大きさ)」です。
目標が定まった私は、周囲から「あいつはおかしくなった」と思われるほど、異常なまでに資産形成に没頭しました。

  • ミニマリストへの転身: テレビ、電子レンジ、本棚、大量の服をメルカリで即座に売却し、身軽な生活へシフト
  • 財形年金・ゆとり年金の解約: 警察共済の手続きで担当者から猛烈な引き止めに遭いながらも、解約返還金をすべてインデックス投資へ一括投入
  • 手取りの6割以上を投資へ直行: 毎月の給与が入った瞬間に自動積立し、残ったお金だけで暮らす仕組みを構築
  • 皮肉にも昇任試験に合格: 入金力を最大化するため試験勉強を徹底し、昇任して手取り収入をアップ

この頃になると、職場で冷たい目で見られようが、陰口を叩かれようが、まったく気にならなくなっていました。
私の目標はもはや職場内の狭い人間関係ではなく、「数年後に手に入れる圧倒的な自由」だけを見つめていたからです。

「やらないこと」を決めると、人生が加速した

FIREを目指す過程で、私は「自分のエネルギーを奪う無駄なこと」を人生から徹底的に排除しました。

  • 義理や見栄だけの無駄な飲み会には1回も行かない
  • 冠婚葬祭は本当に重要なもの以外は出席しない
  • 高級車やブランド品など、他人の目を意識した見栄の出費をゼロにする
  • テレビやダラダラ過ごす時間を捨て、読書と自己投資に充てる

やらないことを明確にした結果、時間と資産が雪だるま式に増えていきました。

トラブルに巻き込まれて良かった|組織の枠を超えて手に入れたもの

目標に向かって本気で学び、行動を続けたことで、警察官という枠組みの中だけでは決して得られなかった

「本質的なビジネスマインド」

が身につきました。

  • 時間単価の意識: 最小限の時間と労力で最大の成果を出すタイパ思考
  • 近江商人の「三方良し」の精神: 売り手良し、買い手良し、世間良しの視点で物事を捉える
  • 経営者視点での思考: 指示待ちではなく、組織や全体最適を見渡して自ら行動する習慣

皮肉なことに、組織に執着しなくなってからの方が仕事のパフォーマンスも上がり、余計なストレスを感じずに業務をこなせるようになっていました。


「いつでも辞められる」という経済的・精神的なバックボーンがあるだけで、人間はここまで強くなれるのだと実感しました。

おわりに|「自分が選んだ道を正解にする」生き方

著書『警察官でもFIRE』と自由な生活

私の15年間の警察人生は、決して順風満帆なエリートコースではありませんでした。
しかし、理不尽に巻き込まれ、一度どん底まで叩き落とされたからこそ、私は「自分の人生の主導権を自分の手に取り戻す」という最高の決断を下すことができました。

退職してFIRE生活を送る今、毎朝目覚まし時計をかけずに起き、愛する家族と穏やかな時間を過ごしながら、心の底から思います。
「あの時、絶望に負けずにFIREを目指して本当に良かった」と。

「どの道が正解か」を悩むより、
「自分が選んだ道を正解にする」。

人生の正解は、誰かが与えてくれるものではありません。
今、職場の人間関係や環境に苦しみ、「自分の人生はこのままでいいのだろうか」と立ち止まっているあなたへ。
逃げ場がないと感じたときこそ、新しい人生を切り拓く最大のチャンスです。

人生は一度きり。誰かの顔色を窺う人生ではなく、あなたが主役の人生を歩んでいきましょう!
これからも右肩上がりで、自由な未来へ向かって進んでいきましょう!


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